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SPring-8研究者インタビューのお知らせ! - 岡山大学大学院自然科学研究科 教授 沈 建仁先生 -

SPring-8研究者インタビューのお知らせ!
- 岡山大学大学院自然科学研究科 教授 沈 建仁先生 -

沈 建仁先生 本年度第二弾・8月公開予定の研究者インタビューのお知らせです。
 今回お話を伺ったのは、沈 建仁先生(岡山大学大学院自然科学研究科 教授)です。
 2011年、植物の光合成において中核を担うタンパク質『光化学系II複合体(PSII)』の立体構造が解かれ、その成果は世界的に権威がある学術雑誌『Science(サイエンス)』が選ぶ画期的10大成果の一つにあげられました。沈先生は、SPring-8の放射光を使い、共同研究者とともにこの成果を達成された先生です。

 実は、PSIIの構造は、沈先生を含むいくつかの研究グループによって2001年から何度か発表されています。ただし、それらはどれも肝心の中心部が不明瞭で、光合成の中心を担うこのタンパク質で、何がどう起こっているのかを明らかにするものではありませんでした。
 しかし、2011年、Science誌が10大成果にとりあげた沈先生の成果は違いました。まさにPSIIの中心部、水を取り込み、分解する部位までをも明白に捉えており、光合成を人工的に再現するのに重大な手掛かりを与え、我々をとりまく【エネルギー問題】の解決糸口になることさえ予見させるものだったのです。
 20年前、紅色光合成細菌由来の、現在の植物光合成の起源となる細菌タンパク質の立体構造に出会った沈先生。
 『研究を進めるほどに、"光を当てることだけで水という非常に安定な物質を分解し、酸素を作り出す植物の不思議"に引き込まれ、それを解き明かしたいと思うようになったんです。』と話されます。
 【エネルギー問題】の解決糸口を予見させ、Science誌がとりあげた沈先生の成果は、先に明らかにされた成果の内容を甘んじて諦めず、ひたすらに『光を当てることだけで水を分解する』植物が行う光合成の中核の姿を純粋に求め続けた成果だったのです。

 インタビューでは、水を取り込み、分解する『光化学系II複合体(PSII)』の構造を前に、沈先生が考える人工光合成への進展の可能性、巨大な「膜タンパク質」の結晶構造解析と言う研究において重要なこと、またその難しさを伺いました。

 沈先生のインタビューは、SPring-8チャンネルで8月初旬公開予定です。お楽しみに。

カテゴリお知らせ投稿日2012年7月17日 09:07