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研究者インタビューのお知らせ! − 電気通信大学 燃料電池イノベーション研究センター 岩澤康裕先生 −

研究者インタビューのお知らせ!
− 電気通信大学 燃料電池イノベーション研究センター 岩澤康裕先生 −

岩澤康裕先生 2012年度のSPring-8研究者インタビューシリーズが始まります。
 第一弾は、岩澤康裕先生(電気通信大学燃料電池イノベーション研究センター・センター長)です。
 岩澤先生は、燃料電池の性能に大きくかかわる[触媒]の研究における第一人者であり、触媒で起こっている変化をSPring-8の放射光によって明らかにし、社会で実用化できる燃料電池を作りだそうとされている方です。

 石油、石炭、天然ガスといった現代の私たちの生活を主に支えている炭素エネルギー。皆さんもよくご存知であるように、これら現代を支えるエネルギー源は、人類がこのままのペースで利用を続けるとやがて無くなり、特に石油は数十年後には枯渇するといわれています。また、これらのエネルギー源を継続して利用することは、既に問題となっている温暖化など環境問題も肥大化させ、現在の生活は破綻を招くだろうと騒がれています。

 このエネルギー問題を克服し、人類が持続可能な生活を送るために多くの研究者が注力している一つが、水素と酸素を反応させて水が生成する時の化学エネルギーを電気エネルギーに変換する<燃料電池>です。

 燃料電池は、エンジンやタービンなどのような機械エネルギーが介在しないためエネルギー効率が非常に高いことが特長で、また、クリーンな水しか生成せず、CO2のような排ガスを排出しないため温暖化問題低減にも貢献します。しかし、燃料電池触媒の振る舞いや機構のしくみは、現代科学でも未だ解き明かせないほど難しく、未だ社会の主たるエネルギーとして活用されることができずにきました。

 岩澤先生は、"自分自身は変化せず、特定の化学反応を促進させるもの"と定義されてきた触媒を、放射光を用いた解析手法によって"触媒自身も変化している"ことを明らかにし、高効率の燃料電池の開発を可能にする道を拓かれました。
 インタビューでは、SPring-8に今秋完成する新しいビームラインのお話をはじめ、"触媒の動き"という化学の解明が秘めている、現代社会のエネルギー問題への影響力、また、現在の電池開発の現状や各国・企業が真に目指している電池の形も伺うことができました。

岩澤先生のインタビューは、SPring-8チャンネルで6月初旬公開予定です。 お楽しみに。

カテゴリお知らせ投稿日2012年5月16日 13:35